ナイルの向こう側

日々思ったことやエジプト、創作に関する話題を取り上げています。

今年の創作活動振り返り

2020年もあと2日となった。
それにしても早い。
去年は創作とスマブラの両立で苦労したのも記憶に新しい。 

alsalam.hatenablog.com

今年はオリジナル作品の制作に力を入れた年となった。
その作品の制作に取り掛かったのが2019年の11月頃、完成したのは2020年の5月だった。

それがこの"王金のセネト"

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王金のセネト

本編54ページの読み切り作品だ。
これは古代エジプトのゲーム"セネト"を題材にしたゲーム漫画。

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古代エジプトに伝わるゲーム"セネト"

エジプトの王子タアは幼なじみの少女メィトとセネトで遊ぶのが大好きだった。
メィトとずっとセネトで遊んでいたいタアは、近々開かれる"王位継承の儀"で兄弟でありライバルであるアーペプと王位を巡ってセネトで対決をする。

…という物語である。

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セネトで遊ぶ王子タア(右)と幼なじみの少女メィト(左)

初めてのオリジナル作品だけあってその出来は粗だらけだった。
いくつかの出版社に持ち込んでみた(コロナ禍のためオンライン持ち込み)。
そのコメントは辛辣なものが多く、実力不足を実感した。
でも、セネトに興味を持ってくれた編集者もいたので、人次第なところもあると感じた。
結果、駄作で終わってしまったが1作描き切ったことは大きな進歩だと思っている。

現在は次の作品を描いている最中だ。

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新作のネーム

二次創作の方は3話分ほど進めたか。
オリジナルを手掛け始めてからはそちらにはほとんど手がつけられていない。
楽しみにしている方(いるかわからないが)には申し訳ない…

そして超久しぶりにイラストを描いた。

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聖母子像と東方の三博士

クリスマスのことを調べていた時に異様に描きたくなって描いた作品だ。
ベツレヘムの星が輝き、イエスがが生まれたことを知った東方の三博士が、贈り物を手にベツレヘムへ赴く場面。
マタイの福音書に記されている1シーンだ。

来年の抱負

最早、新作のネーム"ヤグルマギクの王妃"を完成させることだろう。
3月に小学館の新人コミック大賞の募集があるので、それに投稿することを目標としようと考えている。
来年は何か目ぼしい成果が得られるように創作活動がんばっていきたい。

【ポケモン剣盾考察】eスポーツからポケモン対戦の未来を読み解く

ウォルト・ディズニーの言葉に

現状維持では衰退するばかりである

というものがある。

変化の激しいこの時代、先を見据えた行動が発展の鍵になる。

このままではポケモン対戦が危ない!

ポケモンは来年で25周年を迎える。
対戦はポケモンの花型ともいえる人気のコンテンツだ。
2010年にブラック・ホワイトが発売された頃、ニコニコ動画Youtubeに対戦動画をアップロードするユーザーが増え、対戦がブームになったのは記憶に新しい。

しかし、あなたは知っているだろうか…
ポケモン対戦の奥深さを…

ポケモン対戦は現状、非常にマニアックな世界と言える。
勝つためには3値*1と呼ばれる隠しステータスの存在を把握していなければならない。
その存在は初代赤緑の時代から認知されており、コアプレイヤーの間で研究がなされて今日に至る。
現在では、3値を割り出すツールがネットを探せばすぐ見つかるため、誰でも簡単にその深淵を覗くことができる。
これもプレイヤーたちの研究の賜物なのだ。

ここまでプレイヤー間に広く認知されているにもかかわらず、メーカー側は存在をほのめかす程度で収まっている。
これこそが対戦がマニアックになっていく原因だと考えている。
なぜメーカーは3値を公にしないのか?

それは、公にするメリットがないからだ。
メーカーは対戦の競技性をあまり重視しない方向でゲームを作ってきた。
その功罪をこれから解説していく。

*1:通称"種族値"、"個体値"、"努力値"というもので、それぞれの実際の数値はゲーム画面で確認することはできない

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今年の振り返りと来年の抱負

年の瀬を迎えるこの日に、1年を振り返ってみようと思う。

今年は漫画に力を入れた1年だった。
去年の12月に液タブを買い、2月にペイントツールをリニューアルした。
おかげでモチベーションが上がり当時描いていたポケモンの漫画もかつてないほどにスムーズに執筆することができるようになった。

その功罪

ただ漫画を続けていく中で捨てなければいけないことも少なくなかった。
特に漫画以外の趣味で、ゲームをする時間が圧倒的に減少した。5月くらいまで毎日のようにやっていたスマブラも次第にやらなくなり腕が落ち始めた。危機感を覚えて週一で対戦会を企画したり宅オフを開いたり対策も練ったが続かず、10月以降全くやらなくなった。12月には実力は何もかも落ちぶれてしまっていて、以前は互角だった友人との実力差は決定的なものとなった。

リハビリをして対戦を繰り返せば腕を元に戻すことはできると思っている。そしてまた互角の勝負を繰り広げたい。だが、それに当てる時間などどこにもない。僕は漫画を描かなくちゃいけないんだ。

負けた悔しさより、勝つための努力を諦めて負けたままの弱い自分を受け入れなくてはならない事実が悔しくてしょうがない。

それでも僕は漫画を描く。描き続ける。
その悔しさをバネにして絶対に面白い漫画を描くと決意した。

来年の抱負

面白い漫画を描く!
限られた時間の中で最高のものを作り出したい。そのためには何かを捨てることを決断しなければならない時がまたやってくるかも知れない。全てを漫画に捧げることはできないが、何かを成し遂げるには何かを犠牲にすることも必要だ。

【ポケモン】第7世代サンムーン振り返り

ポケモンにおける一時代が終わりを迎えようとしている。新作ソード・シールド発売まで1週間を切った。そこで、第7世代にあたるサンムーンを振り返ってみようと思う。

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【感想・ネタバレ注意】ドラゴンクエスト ユア・ストーリー

Dragon Quest Your Storyを観てきました。
この作品は『ドラゴンクエスト天空の花嫁』が元になっているようですね。

はじめに

まず、筆者はドラクエ5どころかドラクエというゲーム自体プレイしたことがないということを断っておきます。じゃあ、なぜ突然ドラクエの映画を観ようと思ったのか?それはスマブラで勇者がDLCとして配信されてドラクエに興味が湧いたから…という率直なものです。一応観に行く前に映画公式サイトであらすじやキャラクターなどは確認しておきました。

おそらく本作はドラクエ5をプレイした経験のある人向けに作られているんだと思います。ドラクエ未経験者が飛び入りで観てきた感想をお送りいたします。

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【デュエマ】ストレージのカード9割売却した結果

最近、持っていたデュエマのカード9割を売却しました。

手持ちのカードがあまりにも増えすぎてしまって保管しておくだけで場所を取るし、たくさんある割には使っていないカードが大半だったので思い切って。
その数約5000枚。こんなに持ってたのか。

ちなみに買い取ってもらった所は"カーナベル"というネットでTCGの販売、買取を行なっているカードショップです。
そこのまとめ買取を利用しました。

結局いくらで売れたのか、先に結果を言ってしまうと

114550円

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これは思っていたより高い金額でした。
そこまで高額なカードは持っていなかったのですが、環境デッキ(2019年7月頃)のキーカードが数枚あったり、あらゆるデッキに採用できる汎用パーツが無駄に多かったりでこの査定額ということでしょうか。

査定結果の詳細について

この記事を書いた目的がこの査定結果について語るというもので、Twitterで書くと宣言していたことを書きます。査定終了後カーナベルに聞いてみた所、返ってきた返事が以下の通りです。

この度は買取査定結果へのご承諾をいただきありがとう御座いました!
今回は"ご要望欄に記載いただいた件"へのご返答をさせていただきます。

お問い合わせいただいた「まとめ買取の見積もり詳細」につきまして、
こちらは専門の担当者が手作業で査定を行う本サービスの性質上、
個別の買取査定額をご提示することができません。

折角のご要望にお応えできず申し訳御座いませんが、
お預かりしたカードは全て1枚1枚拝見し誠心誠意対応しておりますので
何卒ご理解、ご了承をいただけますと幸いでございます。

それでは、今回ご要望欄に記載いただいた件へのご返答は以上とさせて頂きますが、
その他ご不明な点やお困りの事などございましたら何でもお気軽にご相談下さいませ!

(原文ママ)

…とのこと。 
答えになっているのかイマイチわからない返答。「専門の担当者が手作業で査定を行う本サービスの性質上」って一体なんだ。まさか査定額を記録していないなんてことはないだろう。5000枚ものカード価格を1枚ずつ記憶しておくなんて不可能だし。どうもお茶を濁された感が拭えない。
Q&Aにもまとめ買取については詳しく答えられない的なことが書いてあったので、その辺の仕様は企業秘密ということだろうか。

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クローン技術はこんなところでも

カラパイアを閲覧していたらこんな記事を見つけた。

最愛の猫を失った飼い主、高額を支払いクローン猫を蘇らせる。性格も寝る場所も一緒だったと大喜び(アメリカ)|カラパイア
http://karapaia.com/archives/52276865.html

前回の記事でミュウツーの逆襲の考察をしてみたが、クローン技術はこんなところでも活用されていることを知った。

alsalam.hatenablog.com

同作品でも研究者の娘のクローンを蘇らせようとする場面がある。
ペットも立派な家族と考える人は少なくない。特に動物は人間と比べて寿命が短い種が多い。先立たれてしまって、もっと一緒に居たかったという気持ちになるのだろう。
人間のクローンは生物学的倫理上難しいのだろうが、動物のクローンは一般的に利用されている。
筆者は犬や猫などペットを飼ったことがない。
ただ、人の死を経験したことはある。死んだあの人と再会できたらと思うことは確かにある。それと一緒なのかもしれない。